葛飾八幡宮2018年09月30日 11時12分51秒


日本全国の神社の内
八幡神社が最も
その鎮座数が多いと言われている
神の託宣による政治システム
広範に人々を統治するのに
都合の良かった一時代があった
ということなのだろう

JR東日本の総武線の本八幡駅は
昭和10年の開業
駅周辺の町名である八幡が駅名の由来だが
鹿児島本線の八幡駅と混同を避ける為
本八幡としたとのこと
本八幡という地名は無いのに何故そうしたかは
真相不明だという

町名の由来は勿論
此処に葛飾八幡宮が鎮座しているからだ
今から1100年も前
宇多天皇の治世に
この関東の地にも
充分に統治システムが届いていたという訳だ

それにしても
本家は九州の宇佐八幡なのだが
駅名くらいは俺達が本家本元にしちまおうぜという
昭和初期の諸先達の気概と勢いが感じられて
大いに喝采を送らせていただきたい
と思う

それで思い出すのは昨今の
地名の命名のセンスの無さだ
さいたま市 ひたちなか市 かほく市
平仮名かよ
馬鹿にしてるのか
南アルプス市
決して故郷を思わざる
住所ではないが極め付けは
兵庫県三田市の
ウッディタウン
泣けてくるね
ローマ字打ちでなかなか打てないし

「地名の改竄は歴史の改竄につながる
それは地名を通じて長年培われた
日本人の共同感情の抹殺であり
日本の伝統に対する挑戦である」
(谷川健一「日本の地名」)

地名改竄に加担した行政や
有識者と言われる人たちは
どう落し前をつけてくれるのだろう
死ぬまで無責任に知ったことじゃないと
平気で生きていくのか
そんなことさえ感じられない鈍感さなのか

何年か前にあった
泉佐野市のネーミングライツは
ほとんど狂気の沙汰だ
ポシャって当たり前だな
だけど今回の
ふるさと納税は泉佐野市を応援したい
地方には必ず地域産品があるでしょと宣う大臣は
地域産品のない地方は
もはや地方でもないとでも言うのだろうか
皆んな知恵を絞って一所懸命やってるのに
全く腹の立つ話だ
泉佐野市は松坂市と同一の地層でつながっているとか
なんとか屁理屈とこじつけで
乗り切っていただきたいなあ

歴史を改竄しても平気でいられる頭では
機能不全の統治システムしか思いつかないのだろう
1100年前の人々に
昭和初期の先達に
真剣に学ぶべきだ

葛飾八幡宮

葛飾八幡宮

葛飾八幡宮
千葉県市川市八幡4-2-1