神々森猿田彦神社2014年12月20日 14時41分04秒


森は生命で溢れ返っていた
植物と動物と昆虫が
菌類と地衣類と粘菌が
光合成と生殖と腐敗を
永遠のように繰り返し
光を遮られた湿った空間には
100億の胞子が飛び交っていた

人々は森を畏れ
森には神が宿ると思ってた
森を破壊するなんて
とんでもないと信じてた
その森は
神々森カンカンモリと呼ばれてた

その神の目は大きく見開かれ
鋭い眼力で邪悪なものを撃退し
森の境界を守護していた
何百年もの間

明治時代
熊野の地で一人の男が
鎮守の杜を破壊するなと
明治政府に楯突いた

その男の目は大きく見開かれ
森の固有の生態系を破壊するなと
明治政府に喧嘩を売った

熊野の森は守られ今や世界遺産となって
似非エコロジスト達などに
持て囃されたりしてるわけだが
ここ神々森は僅か100年の間に破壊され
今や境内に銀杏の木が一本あるだけ
ここに嘗て森があったなんて
もう容易くは想像できない

それでも銀杏の木をよく見ると
その樹皮にはびっしりと
地衣類が蔓延っている
控え目にしかし強かに
音もなく蔓延っている

この神社には猿田彦の他に
第六天が鎮座している
汐入の第六天が一時遷座したとのだという
明治政府の迫害から逃れるため
森に身を隠したのかもしれない

神社の裏手には朝鮮学校
ここも森の跡なのだろうか
邪悪な言葉を吐く心無い化け物を
撃退する神は
いないものか




神々森猿田彦神社
東京都荒川区東日暮里3-8-8

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