柳森神社〜太田道灌の夢①2013年11月30日 23時01分46秒

男の夢は
最強の城を築くことだった
誰も攻め入る事が出来ない
邪気や悪霊すら
近づくことが出来ない
最強の城を

なだらかな丘陵が広がる武蔵野台地では
川筋も定まらない流れが海を目指し
時に暴れ出し人々を襲った
男は城の鬼門の方角に
堤を築造し柳の森を創り
神社を配置することで
あらゆるものの鬼門からの侵入を防いだ

徳川家康が江戸に入るずっと前
江戸城は太田道灌が創った
その位置は正確にはわかっていないが
今の皇居の平川門辺りという説がある

試しに地図上で柳森神社から
平川門に向かって線を引いてみる
線を延長すると平河天神にぶつかり
反対方向は鳥越神社にぶつかる


鳥越神社は道灌以前からあったもの
鳥越神社と城を結ぶ線上に
柳森神社を置いたのかもしれない

平河天神は道灌が城内に菅原道真を祀ったもの
家康による城の拡張にあたり遷されたという
徳川のブレインは道灌の意図を理解していたらしい

神社は単なる信仰施設なんかではない
城を狙う敵の侵入を防ぐ
正真正銘の軍事施設なのだ
道灌は城の周りに幾つもの神社を配置し
最強の城を江戸の地に築いたのだ

神社の配置には相応のロジックがあっただろう
ビルや道路を造るからと
適当に神社を遷したり壊したりなんて
何が起きても知らないぜ



柳森神社
東京都千代田区神田須田町2-25-1

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