久国神社〜太田道灌の夢④2013年12月21日 15時28分44秒

久国神社は
古くは千代田村紅葉(現在の皇居)にあった
道灌が城を築く際
溜池の辺りに遷され
その後徳川によって現在地へ遷座されたそうだ

道灌はまた
城内にも幾つかの神社を置いた
家康の入城以降
平河天神
日枝神社
太田姫稲荷
などは徳川によって江戸の町に再配置された

後楽二丁目にある諏訪神社から
平河天神と日枝神社を結ぶとその先
久国神社にぶつかる
またその線上に靖国神社が乗る

太田姫稲荷元宮から
平川門を結ぶとその先
久国神社にぶつかる
反対側には神田明神が乗る

柳森神社と久国神社を結ぶと
その線上に大手町の将門首塚が乗る


徳川のブレインは
道灌の意図を充分に承知していた
道灌の描いた城の防衛策を取り入れ
更なる完璧な築城術を施した
三百年の安寧がそれを証明する
道灌の夢は引き継がれ
強化と完成を見たのだ

道灌と徳川の神社配置による城の守護は
勿論これだけではないのだが
もうなんか怖くなってきたので
このシリーズは
ひとまずここまでにする

道灌が描いた夢は
この現代の東京にいて
十分に辿ることができる

道灌所縁の神社に行けば
鬱蒼とした森と
幾筋もの川が蛇行する武蔵野に立ち
最強の城を夢見る太田道灌の姿を
きっと見ることが出来るに違いない

「俺は空気だけで感じるのさ
 東京はかつて木々と川の地平線」
(「武蔵野」エレファントカシマシ)



久国神社
東京都港区六本木2-1-16

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