四本木稲荷神社2014年06月22日 15時19分29秒

俺は造兵廠滝野川工場火具製造所に勤めている
毎日このでかい圧輪を回して黒色火薬を作る
仕事中はほとんど会話など無いが
同僚とは帰りに一杯やる事もたまにはある

雷管を作る時は特に注意が必要だ
僅かの摩擦や衝撃で爆発するんだ
この前も同僚が二人死んじまった
お偉いさんは
古墳を破壊して工場を建てた祟りなんて言ってたよ

軍人さんは銃を担いで戦場に行く
俺は毎日火薬を作り続ける
どちらも仕事だからね
それが俺達の仕事だからね

赤羽から王子、十条にかけては
明治初期の赤羽火薬庫に始まり
陸軍の兵器工場や軍用倉庫が
次々と建設されていた

四本木稲荷神社はこのような工場の
場内社であったという
現在でも工場の敷地内に稲荷社を見る事があるが
当時も同じように職員達に信奉されていたんだろう

歴史の大きな流れの中では
間違いだったかもしれないが
きっと人々は真面目に毎日を生きてただけで
今だって誰も
歴史の大きな流れなんて
見る事が出来るわけもなく

偉い人達が憲法解釈の変更について騒いでいるが
憲法解釈自体が屁理屈みたいなもので
そいつを変更する屁理屈の上塗りなのだから
たいした問題ではない
とっととやればいい

日本国憲法第九条の格好良さは
戦争は「永久にこれを放棄する」
と明確に言い切ってしまうところである
世界中の人に自慢したくなるほど格好いい

屁理屈を捏ねくりまわす暇があるなら
世界中の誰もがみんな幸せになれる道を
真面目に探すことにパワーを割くべきだ
第九条という格好いい憲法を持つ日本人こそ
国費を投じてでもやらなきゃならないことではないか
それが第九条の
屁理屈の要らない完全実現の方法ではないか
と思う




四本木稲荷神社
東京都北区滝野川3-61-1

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