大歳神社 ― 2016年07月03日 21時45分56秒
住吉大社の杜を抜け
細井川という名前そのままに
細い川に架かる短い橋を渡ったところに
大歳神社はある
集金にご利益ありと
大阪商人達の信仰を集め
最近では
おもかるいしという占いに
密かな人気があるらしく
小さな境内は
人の足が絶えることがない
お正月には鏡餅やら門松やらと
何の疑問もなく飾り物をするが
それは家に神様がやってくるのを
迎い入れるためのものなのだそうだ
日本人なら誰でもきっと
ナルホドと納得してしまう話だ
それが年神で大歳神もそれに当たる
しかし
昔からずっと
当たり前のように
神様をお迎えしなきゃと
全ての日本人が正月に同じように
同じような飾り付けを行う
その力とは一体何なのだろう
大晦日にカウントダウンして
花火打ち上げるのと
一緒だなんて言わないでくれよ
神様を迎えると言われて
納得はできるが
その神様とは果たして
一体何者なのだろう
特定の信仰を持つ人は別として
何か必死で願う時の
カミサマホトケサマーと言う時の
ぼんやりした神様のイメージか
大歳オオトシは
スサノオの息子である
スサノオはオロチを退治し
スサノオの周りに人々が集まる
人の集まりから国のようなものが出来上がる
父の後を継いだオオトシ
彼もまた人々を統べる指導力を発揮した
その勢力は列島全土に及ぶ
俄かには信じ難いが
神武天皇が大和の地に入る以前
大和の地の覇王がオオトシであった
そして彼には別の呼び名がある
饒速日ニギハヤヒ
何らかの意図で
その名と功績は消され
意図した者の思惑通り
ほとんどの日本人は
その名を記憶しない
スサノオやニギハヤヒを祀る
夥しいほどの神社の存在
正月に神様をお迎えするための飾り物
親子はきっと
熱狂的に受け入れられたのだ
今も残る神社や慣習が
それをきっと
証明している



大歳神社
大阪府大阪市住吉区住吉1-5-16
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